第二話 「僕の休日」

あーよく寝たなー。
時計を見ると、午後の1時になろうとしていた。

昨晩は少し飲みすぎたかな。
記憶が曖昧だな。

寒さで布団から出るのにさえ苦労する季節に、少しだけ憂鬱になる。

意を決して、100キロくらいあるだろう、重い布団を剥ぎ取って、キッチンへ向かう。

水で喉を潤し、
さてと今日は何をしようかと考える。

ふと横を見ると、僕を見ている可愛い子たちと目が合う。

「彦一こま」

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熊本県八代

4つのコマが、たぬきの中に混ざっているの。
あなたは見つけられるかな?
八代の彦一とんち話をヒントに昭和25年頃から作られています。
暇な時はひとりコマ大会だよ。

「きじ馬」

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熊本県人吉

左から六号、五号、四号の大きさ。
かつては子どもが乗って遊べるくらいの大きさもあったとか。
木のタイヤに温もりを感じるね。
創案したのは平家の落ち武者だとか。

そろそろ準備でもしようかと、予定は決まらないままだが、とりあえず出かけることにした。

今日はいい天気だし、自転車でサイクリングかな。

外にでると、寒さでやっぱり家にいようかと一瞬思ったが、せっかくだしと、思いっきり自転車を走らせた。

次第に体もあったまってきて、行きつけの珈琲屋さんで一息。

こっから近いしなー、今日も行くか。

と、週2のペースで入り浸るお店へ向かうことにした。

自転車を走らせている途中、曲がり角で女性とぶつかりそうになった。
すごいニヤニヤしてたな、いいことでもあったんだろうか。
なぜだか羨ましいなと思ってしまった。

その角を曲がると、白い看板に黒い文字がどーんと見える。
お葬式のような看板が目印。
いずれ、もっとカッコ良くなるらしいよ。。。

暖簾をくぐって、
「どうもー。」と入って行くのが恒例。

すると、「きたね。」と必ず返してくる店主の瀬川氏。

「キョウイチくん、さっきさー……」

と、お店が終わる21時くらいまでいろんなあらゆる事の話をして、僕の変わらないいつもの幸せな休日が終わっていくのです。

つづく