第五話 「和気藹々」

「どうもー。」

「きたね。」

そう、何を隠そう、やって来たのは常連客のキョウイチ。

「こんにちは。」
とアキが小声で挨拶をする。

キョウイチはなぜか恥じらいを見せながら、会釈をする。

※以下
瀬川氏→瀬
キョウイチ→キ
アキ→ア

瀬「キョウイチくん、おはよう!今日早かね。休み?」

キ「休みですよ。今日は珍しく早起きしましたね。昨日飲んでないんで。ははは。」

瀬「おぉーそれは珍しかね。あはは。」

瀬「あ、こちらね、アキちゃん!」

キ「あ、はじめまして、キョウイチです。」

ア「はじめまして、よろしくお願いします。」

瀬「キョウイチくんはね、週2くらいでお店来てくれるっちゃん。郷土玩具、詳しいけ、なんでも聞いたら答えてくれるよ!ね、キョウイチくん!?」

キ「え、え、まぁあね!」

瀬「アキちゃんはね、今日2回目かな?来てくれたの。」

ア「はい、そうです。」

キョウイチは店内を見回して、新しい子たちに挨拶。

キ「わ、この子可愛い!買おうかな!」

「招き猫」

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福岡県津屋崎

ほっぺたがぽてっとしていて可愛いお顔。赤と黒の模様がチャームポイントだね。

瀬「それめっちゃ可愛かけん!」

ア「それ可愛いですね!ちょっと気になってました。あと、こっちのカラフルな子ちゃん達はどこのですか?」

キ「それは、広島の宮島って知ってる?そこの張子ですよ!かわいいですよね、僕まだ宮島行ったことないんで、いつか行きたいなーって思ってるんです。」

「宮島張り子」

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広島県宮島

カラフルな鳥、フクロウ、鹿、お魚、くじゃく等、模様も色もたくさんあって、どれも味があってとても素敵。パッと明るい気分になるね。

ア「へぇー!私も行ってみたいと思ってたんですよ。宮島。へぇー、可愛いなー。」

瀬「さすがやねー、キョウイチくん。もう僕の代わりに店番お願いよね。ははは。」

するとそこへ、

「こんちわ。」
「こんにちわー。」

おしゃれな2人組が来店。

瀬「お疲れー。あ、アキちゃん、おりがみバッジの國松氏とえりこさんよ。」

ア「あ、はじめましてー!今バッジ買いました!」

「わぁー本当に!?ありがとう!嬉しいなー」とえりこさん。

「お、ありがとう、ございます。」と國松氏。

2人共満面の笑顔です。

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※以下
國松氏とえりこさん→UNIQUE,NEW,ORIGINAL(←クリック必須!)略して、uno

キ「お久しぶりですね。」

uno「久しぶりやん、キョウイチくん。今日お昼食べた?」

キ「いや、まだですよ。」

uno「あとでカレー食べ行くけど、一緒にどう?」

キ「行きましょう。」

uno「アキちゃんもどう?」

ア「え、いいんですか?私も?い、行きたいです。」

瀬「え、みんな僕を置いて行くのね、行っちゃうのね、お土産おまちしておりますよ。」

皆で和気藹々と小一時間程、店内でおしゃべりをした後、寂しがる瀬川氏を残し、美味しい美味しいカレー屋さんへと向かうのでありました。

つづく