去年より暑い。
毎年言ってる言葉を今年も言う。
ただ今年は何かが違うんだ。
ひと味違う夏休み。
僕は相変わらず、ダラダラと日中を過ごし、夕方少し涼しくなってから行動にでる。
今日明日と、山響屋で1人蚤の市をやっているとのことで、行ってみようかと。
「どうもー。」
「きたね。キョウイチくん!」
「わー!店内めっちゃ変わってますね!!いいですねー!すごい賑わってますね!」
「もうねー、頑張ったよ!あれをこうして、それをああしてね。その前に、紹介するね、トシヒサさん!キョウイチくんは常連客で山響仲間です!」
「キョウイチくん、はじめましてー!」
「はじめまして!すごい楽しみにしてました!!」
「お!本当に?ありがとう!」
「見たことないのいっぱいですねー!テンションあがりますね!瀬川氏!!」
「そやろー!トシヒサさん、本当凄いんよ!」
「そんなそんなー!まあまあよまあまあ!笑」
「福岡ははじめてなんですかー?」
「3回目よ!」
「キョウイチくん、その会話ね、俺もう結構な確率で聞いとるけん!笑 しかも大概が山響仲間やけんね!笑」
「うわ!まじですか?!笑 それは失礼しました。。。笑」
「俺もね、答え飽きたよ!笑」
面白くてフレンドリーなトシヒサさんに、一瞬にして心を持ってかれてしまったようだ。
「トシヒサさん、今キョウイチくん、恋してるみたいなんですけど、なんかアドバイスしてあげてくださいよー!」
「お!まじでー!?青春やなー!え、アドバイス!?アドバイスねー、、、とりあえず誘いまくることかな!じゃなきゃ何も始まらないよ!当たって砕けろ精神で!」
「さすがトシヒサさん!だってよ、キョウイチくん!」
「が、頑張ります!当たって砕けます!とりあえず山響屋夏祭り、誘います!」
「おー!楽しみに待っとるよ!」
「トシヒサさん!アドバイスありがとうございます!そして、トシヒサさん、鷽ください!」
「おー!こちらこそありがとうよ!またいい出会いがあって良かった!!明日もやってるから、明日誘っておいでよ!」
「お!その手があったか!笑」
また閉店まで、そうやってたわいもない話をして、幸せを感じて、恋をして、ひと味違う夏休みを、僕は満喫している。
つづく